朝日新聞の取材
少し前になりますが、朝日新聞の記者 玉木様の取材を受けまして、2025年4月21日の夕刊「凄腕しごとにん」というコーナーに、掲載していただきました。
この《義眼をつくる仕事》について、不透明な部分も多いため、この事業の実態を知っていただきたいという気持ちから、お受けした次第です。
一昔前は、《表に出ることは極力避ける》というイメージが強かったのですが、今はYouTubeなどで、義眼を装用されている方自身が情報を発信する時代となりました。
今回の取材に関しても、「義眼をつけていることを、誰にも知られたくない」という思いがある方々に対し、私たちがメディアに取り上げてもらうことで、不安やご迷惑をおかけしてしまうのではないかと、正直悩みました。
社内のスタッフにも相談し、家族や信頼している人たちと、さまざまな意見も聞いて検討を重ね、また取材をしてくださった玉木様にも正直な想いを伝え、メディアで日々活動している方だからこそのアドバイスもいただいたりもしました。
そんな皆様の貴重な意見を踏まえて、この仕事に携わっている身として考えた時に、いつまでも”陰の存在”としていることが良いことなのかと…
この事業については、実際に義眼を装用されている方だけではなく、日頃関わりのない方々のイメージでSNSなどで発信されていることが多く、実態とは異なった表現により、誤解を招いてしまっている現状もあります。
実際に日々お客様と向き合っている会社が発信することで、私たちがどのようなお客様と関わり、繊細かつ日々鍛錬が必要なこの技術を継承することの難しさや、社会的な役割というものを、今一度見直してもらうきっかけにしていただきたい。
まだ”義眼”を知らない方に知っていただくチャンスになるかもしれない。
そんな可能性が少しでもあるのであれば、記者として、多くの方々の記事を書いている玉木様の言葉の力をお借りして、発信してみようと決心しました。
技術を学び始めて、15年。
多くのお客様の支えとなるため、切磋琢磨していた家族の背を見て、また実際に義眼を装用している家族とともに日常を過ごして生きてきたからこそお伝えできる”想い・言葉”があると信じています。